
富士住建って聞いたことないけどやめたほうがいい?
注文住宅にしたいけど、予算は抑えたい
ハウスメーカーがありすぎてわからない!
そんな疑問にお答えします。
家選びって絶対に失敗したくないですよね。
だけど初めてだし、メーカーもたくさんあって分からない…

私もそうでした。
私も理想のマイホームを手に入れるため、20以上のハウスメーカーを徹底的に調べました。

縁あって富士住建についても詳しく伺いました。
そんな経験から、これからマイホームを建てる人に向けて、富士住建の特徴について徹底解説します。
結論、富士住建は標準装備のグレードが高く、耐震性の高い注文住宅です。
この記事を読めば、富士住建がどんなハウスメーカーかわかり、マイホーム選びのヒントになります。
- 富士住建の注文住宅の特徴
- 富士住建のメリット・デメリット
- 富士住建で建てた人のリアルな感想
- 富士住建がおすすめな人・おすすめできない人
マイホームの購入は人生で一番高い買い物。

後悔しない家を建てて理想の幸せな暮らしを始めましょう。

一級建築士 曽根
- 大手ハウスメーカー勤続11年
- 一級建築士
- 宅地建物取引士
- 建設現場監督を経て現在は設計見積り業務に従事
富士住建はやばい?やめたほうがいい?

結論、富士住建の住宅はやばくはありません。
オプションの費用が割高、施工地域が限られているなどデメリットはあります。
一方、標準設備が豪華でコスパがいいという特徴もあります。

実際、富士住建で建てるとどんな家になるのか詳しく解説していきます。
富士住建の基本情報

項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社富士住建 |
設立 | 1987年 |
本社所在地 | 埼玉県上尾市東町2-9-20 |
施行エリア | 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県 |
坪単価 | 約49.1万円〜59.6万円 |
タイプ | 平屋、2階3階建て、2世帯住宅 |
特徴 | 「完全フル装備」の家、コスパ良好 |
デメリット | 打ち合わせで専門家不在、ルールが厳しい、施工エリア限定 |
富士住建は、埼玉県に本社がある創業35年のハウスメーカーです。
価格帯はミドルコストでありつつ、標準設備が充実しているのが特徴です。
企業理念は、「品質の高い住宅をより多くの人々に提供する」。

価格にこだわりを持っているのがわかりますね。
富士住建のメリット

富士住建のメリット①:低価格で高品質な住宅
富士住建は、坪単価が平均で52.5万円。
これは、ミドルコストの価格帯です。
同じ価格帯のハウスメーカーにアイフルホーム、アキュラホームなどがあります。
富士住建は、耐震性や断熱性はミドルコスト以上の品質が期待できます。
これは、設備建材メーカーとの年間交渉による単価の抑制、値引きの不実施、過剰な営業行為を行わない方針など、企業努力によって実現しています。
また、標準設備のグレードが高く(特に水回り)高い口コミを得ています。
富士住建のメリット②:多様な商品ラインナップ
富士住研では、「完全フル装備の家」を基本とし、様々なニーズに応えるためのラインナップを用意しています。
- 「完全フル装備の家」
- 「HIRARI平屋の住宅」
- 「ひのきの家」
- 「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」
例えば、「スタンダード4枚」や「ひのきの家」など、省エネを重視する顧客向けの選択肢もあります。
さらに、断熱性能を高めたり、太陽光パネルを追加するなど、カスタマイズにも対応しています。
富士住建のメリット③:必要十分な住宅性能の家を建てられる
富士住建の住宅は、必要十分な性能を持ち合わせています。
特に、断熱性能や気密性能に優れているため、冷暖房効率が高く、一年中快適な室内環境を保つことができます。
また、耐震性にも配慮されており、安心して長く住むことが可能です。
富士住建のメリット④:見積もりが正確
注文住宅でよくある後悔が初期見積もりから数百万上がったという体験談。
富士住建は初期見積もりから金額の変動が少なく、正確な見積もりが評価されています。
理由は、標準設備が充実しているためオプションで追加が発生しにくいから。
もちろんカスタマイズによって金額の変動がありますが、標準設備内であればドキドキしなくて済みます。
富士住建のデメリット
富士住建のデメリット①:打ち合わせで専門家の同席がない
富士住建では、打ち合わせの際にインテリアコーディネーターや設計士は参加しません。
これは、設計を外部の会社に委託をしているためです。
このため、専門家の意見を直接聞きたい場合にその場で解決しない可能性があります。
しかし、このアプローチによって人件費を削減し、コストパフォーマンスが実現しています。
最近はインスタグラムやYouTubeで参考になる素材がたくさんあります。
自分でイメージしている家の素材を集められればスムーズに進めることができます。
富士住建のデメリット②:家づくりのルールが厳しい
富士住建の家づくりでは、標準装備が充実していることが最大のメリットの一つですが、この点がデメリットとなる場合も。
たとえば、標準装備の1.5坪のバスルームをより小さくしたい場合、オプション仕様となり追加費用が発生します。
そのため、狭小地など土地によっては割高になる可能性があります。
富士住建では、標準仕様の一括発注によりコスト削減を図っているため、標準仕様の変更をする場合は注意が必要です。
富士住建のデメリット③:施工エリアが限られている
富士住建の建設可能エリアは基本的に関東の1都6県に限られています。
そのため、これらのエリア外で富士住建での家づくりを検討している場合建てられません。
富士住建の住宅展示場

富士住建は住宅展示場がありません。
住宅展示場は建設費、土地代、営業の人件費など大きなコストがかかります。
家の価格を安く提供するため、住宅展示場のコストを削減しています。
実際に富士住建の住宅を見たい場合は、各地域のショールームで見ることができます。
富士住建の家の例




項目 | 情報 |
---|---|
本体価格 | 1,500万円~1,999万円(43.9万円~58.5万円/坪) |
延床面積 | 113.02m² (34.1坪) |
敷地面積 | 105.67m² (31.9坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
竣工年月 | 2018年6月 |
工法 | 木造軸組 |
富士住建の相場・坪単価比較
ハウスメーカー | 坪単価 |
---|---|
セキスイハイム | 94.8万円~ |
ミサワホーム | 92.7万円~ |
ウィザースホーム | 91.8万円~ |
住友不動産 | 91.2万円~ |
ヤマト住建 | 90.2万円~ |
クレバリーホーム | 88.5万円~ |
桧家住宅 | 88.2万円~ |
セルコホーム | 78.3万円~ |
アキュラホーム | 69.9万円~ |
ヤマダホームズ | 69.4万円~ |
タマホーム | 67.8万円~ |
アイフルホーム | 65.2万円~ |
富士住建の坪単価に関しては、2024年現在、おおよそ50万円から60万円の範囲に設定されています。
この価格帯は、比較的リーズナブルでコストパフォーマンスの良い家づくりが評判です。
しかし、提供される住宅商品によって坪単価にはバリエーションがあり、特にヒノキを使用した高級志向の住宅を選択すると、他のプランよりも価格が高くなります。
富士住建の安さの秘訣
富士住建の安さの秘訣①:年間契約による仕入れ
富士住建は高品質な住宅設備をメーカーとの年間契約によって、単価を抑えて仕入れています。
メーカー側も一定量の確実な販売が見込めるため、お互いに利益を得られるウィンウィンの関係を築いています。
この戦略は、富士住建が低価格で高品質な設備を提供できる大きな理由の一つです。
富士住建の安さの秘訣②:利益率を最低限に抑えた適正価格設定
初めの見積もりから値引きが一切ない公平な価格設定を行っています。
富士住建は、社員割引も行わず、利益率を極力低く抑えることで、全てのお客様に対して公平な価格で住宅を提供しています。
この公平かつ透明性の高い価格設定が、多くの人にとって魅力的な選択肢となっています。
富士住建の安さの秘訣③:無駄な費用の削減
住宅展示場への出店や豪華なカタログの作成を行っていません。
また、契約前の過度な営業活動も控えることで、無駄な経費を大幅にカットしています。
これらの経費削減は、最終的な住宅価格に直接反映され、お客様にとってより手頃な価格での提供を可能にしています。
富士住建の住宅シリーズ
完全フル装備の家

富士住建で最も人気のあるシリーズで、生活に必要な設備が全て標準装備されています。
例えば、メーカートップグレードのキッチンや1.5坪のテレビ付きシステムバス、エアコン、LED照明、カーテンなどが含まれています。
入居後にカーテンのサイズを測ったりって時間がかかる…
おり、追加の購入費用や時間が節約できます。
HIRARI(平屋)

平屋建ての住宅で、ハイグレードな設備や仕様を保ちつつ、平屋ならではの利便性を追求した住宅です。
ひのきの家

土台や柱に全て4寸角(約120mm×120mm)の無垢のひのき材を使用し、木の温もりや質感、調湿性が楽しめる伝統的な木造住宅です。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)

「完全フル装備の家」をベースに、太陽光パネルやHEMS(住宅エネルギー管理システム)を追加し、エネルギー収支ゼロを目指す住宅です。
富士住建の住宅シリーズ一覧
住宅シリーズ | 価格帯 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
完全フル装備の家 | 50万円〜60万円/坪 | ・生活に必要な設備が全て含まれる ・完全自由設計可能 | ・特定の高級志向向けプランは価格が高くなる |
HIRARI(平屋) | 50万円〜60万円/坪 | ・平屋の利便性と高グレード設備 ・自由設計によるカスタマイズ | ・平屋特有の広い敷地要求 |
ひのきの家 | 詳細情報なし | ・木のぬくもりと調湿性 ・無垢材の健康的な住環境 | ・メンテナンスに注意が必要 |
ZEH | 50万円〜60万円/坪 | ・エネルギー収支ゼロ目指す ・太陽光発電でランニングコスト削減 | ・初期投資が高くなる可能性 |
富士住建の標準設備とオプション

富士住建の標準設備

富士住建の標準仕様には、以下のような高品質で充実した設備が含まれています。
- 高級天板付きの対面型キッチン
- 1.5坪のテレビ付き浴室
- タンクレス型のトイレ
- 太陽光パネル
- エアコン5台分
- 無垢床のフローリング
富士住建のオプション
主な標準仕様(キッチン、お風呂など)をグレードダウンしても安くはなりません。
オプション料金を払うことにより変更可能な項目もありますが、「キッチン」「お風呂」などの主要な設備は標準仕様以外から選択することはできません。
このシステムは、富士住建が一括仕入れをしているためです。
このおかげで高品質な住宅をリーズナブルな価格で提供できています。
しかし、自分の好みに合わせて設備を細かくカスタマイズしたい人にとっては、マイナスポイントになります。
富士住建での家づくりを検討している方は、標準仕様を事前によく確認し、自分のニーズに合っているかを検討してください。
富士住建の耐震性

結論から言うと、富士住建の耐震性は、ハイクラス住宅ほどではありませんが、同価格帯のメーカーでは優秀といえます。
使用される建築工法
- 在来工法: 日本の伝統的な木造軸組工法で、柱と梁、筋交いを使用して空間を構成します。強度を確保しつつも間取りの自由度が高いことが特徴です。
- ツーバイフォー工法: 北米発祥の木造建築方法で、2インチ×4インチの木材を用いたパネルで壁や床、天井を構築します。耐震性や断熱性に優れていることが特徴です。
耐震性能の向上させる秘密

制震ダンパーの導入:2021年4月以降、富士住建は制震ダンパーを標準仕様で導入されました。地震時のエネルギーを吸収し、建物の揺れを軽減することで、耐震性能を向上させています。
耐震性能の具体例
- 基礎: 富士住建の基礎は、耐久年数が65年とされる24Nのコンクリート強度があります。、これは同価格帯では30年耐久の18Nが主流です。
- 壁: 在来工法では耐久壁を使用して強度を2.5倍、ツーバイフォー工法では強度を2倍に高めています。
- 柱: 土台や柱には強度が3〜5倍のJWOODEXを使用し、加圧式処理法により耐久性を高めています。
間取りと耐震等級
耐震等級3相当: 富士住建では、顧客が希望すれば耐震等級3相当の建物を標準で建設可能です。耐震等級は、地震に対する建物の強さを示す指標で、等級3は最も高い耐震性を意味します。
富士住建は、法律で義務化されていない補強も省略せず、基礎や壁、柱において、高い強度を確保するための工夫をしています。
富士住建のアフター保証
1. アフターサポートの内容
- 定期点検: 富士住建では、建物引き渡しから2年間にわたり、4回の定期点検を実施します。これらの点検は無料で、点検時期には富士住建から通知があります。点検では、専門のアフターサポート担当者が1〜2時間かけて住宅を詳細に検査し、発見された不具合を指摘し、修正します。
- 有償サービス: 2年間の無料定期点検終了後、点検は有償となり、1回あたり15,000円(税抜)が必要です。また、電動シャッターやキッチンなどの特定の不具合についても、2年経過後は有償サポートになり、出張費として3,000円(税抜)がかかります。
2. 保証内容
- 初期保証: 富士住建は、建物の引き渡しから10年間の保証を提供しています。これは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づく、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分に関する保証です。
- 延長保証: 法定の10年保証期間終了後、さらに10年間の保証期間を延長するオプションがあります。延長保証を受けるには、富士住建の定める条件、例えば定期的な点検や補修を受ける必要があります。
- その他の保証: 富士住建は、10年間の白アリ保証や20年間の地盤保証も提供しています。
3. サポートの比較
- 富士住建のサポートは、大手ハウスメーカーの60年保証などと比べると、表面上は弱いように見えるかもしれません。しかし、重要なのは保証の内容と条件です。多くの場合、長期保証を受けるには有償のメンテナンスが必要であり、これが高額になるケースがあります。
- 富士住建の初期保証は法定の10年で、他の低コストハウスメーカーや一部の大手メーカーと比較しても競争力があります。延長保証に関しても、追加費用を払うことで20年の保証が可能ですが、他社と同様、有償のメンテナンスが必要になる場合があります。
富士住建は値下げ交渉ができる?
結論、富士住建では値下げ交渉できません。
これは、はじめからこれ以上下げられない金額で提案をするスタイルのためです。
ただし、富士住建の注文住宅が本当に安いのかは比較しないとわかりません。

安さだけならほかのハウスメーカーもあります。
本当に自分に合った提案で金額も妥当なのかは自分で必ず確認しないと失敗します。
ここで手を抜くと35年間の長いローンを後悔するかもしれません。
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メーカーによっては提案に1週間程度かかるので、早めに見積依頼をしましょう。
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富士住建の営業がやばい?
担当者の対応は丁寧でしたが、アフターサービスに関しては対応が遅いことがあり、特に入居前に発見した小さなキズの修理が1年後になってしまったことは残念でした。また、設計士やショールームによるサービスのばらつきも改善してほしい点です。
購入者の口コミ
富士住建の評判・口コミ
富士住建の良い口コミ①:標準設備が良い
富士住建の良い口コミ②:水回りが充実
富士住建の良い口コミ③:選べるバリュエーションが豊富
富士住建の良い口コミ④:担当の営業がいい人
富士住建の悪い口コミ①:アフターフォローの対応が悪い
施主の要望がしっかりと反映されない。現場監督に依頼した施工に関する問い合わせの回答がない。
オリコン満足度調査(男性/40代/関東/1世帯/)
担当者からの連絡が遅いことがありこちらからコンタクトを取ることがあった。
オリコン満足度調査(女性/40代/関東/1世帯/)
富士住建の悪い口コミ②:オリジナル感が出ない
出来上がった家は、どの家も同じような感じになる。(選択肢の少なさ)
オリコン満足度調査(男性/40代/近畿/1世帯/)
要望を反映させるには全てオプション料金がかかる。選ぶものの選択肢が少なかった。
オリコン満足度調査(女性/40代/関東/1世帯/)
富士住建がおすすめな人・おすすめできない人
富士住建がおすすめな人
- コストパフォーマンスを重視する人: 富士住建は坪単価が比較的リーズナブルでありながら、品質の高い住宅を提供しています。初めての家づくりでも、予算内で高品質な住宅を求める方に適しています。
- 耐震性に価値を置く人: 高い耐震性能を持つ富士住建の住宅は、地震が多い地域に住む方や、安全性を最優先に考える家族に適しています。
- 標準装備の充実を求める人: 高級仕様のキッチンやバスルームなど、充実した標準装備を求める方に適しています。追加のコストをかけずに、快適な住空間を実現したい方に合っています。
富士住建がおすすめできない人
- 完全オーダーメイドを求める人: 富士住建では、標準装備やプランに基づくカスタマイズが中心です。一から自分の理想を形にしたいと考える方には、制約を感じる可能性があります。
- 施工エリア外に住んでいる人: 富士住建の施工エリアは主に関東地方に限られています。そのため、施工エリア外に住んでいる方や、施工エリア外で建築を希望する方には向いていません。
富士住建に関するよくある質問
まとめ
富士住建について解説しました。内容をまとめると、
- 低価格で高品質な住宅提供
- 耐震性に優れた住宅プラン
- 専門家不在の打ち合わせや施工エリアの限定などデメリットも存在
富士住建はコストパフォーマンスを重視し、耐震性や標準装備の充実を求める人にはおすすめです。
マイホームは人生1度の買い物。失敗はできないので、ハウスメーカーは比較するのが一番大切です。
自分で行動して選んだマイホームは納得感も違います。後悔しないマイホームを建てることができるでしょう。

それでは素敵なマイホーム探しを!